特別養護老人ホーム「ジャルダン・リラ」は、10名を1ユニットとした全13ユニットからなる施設です。全部屋個室になっていますので、慣れ親しんだ物をお持ち込みいただくことで、ご自宅と変わりなくお過ごしいただくことができます。

 ご入居者様の生活の基盤となる「食事」「排泄」「睡眠」の3つの分野において、私たちはご入居者様それぞれに合わせて徹底した介護支援ができるよう心がけております。まず「食事」についてですが、施設内の清潔な厨房にてご入居者様全ての献立の調理を賄っています。歯のない方でも料理そのものの形をとどめた「凍結含浸食」をお出しすることで、いつまでもおいしくお食事を召し上がっていただけるよう工夫をしています。

 「排泄」についてもご入居者様個人に寄り添ったケアを実施しています。職員がカンファレンスを開き、ご本人やご家族様のご要望も含めて、その方に合わせたケアプランを組んでいます。トイレで排泄できる喜びを、少しでも長く感じていただけることが、私たちにとっても喜びです。

 私たちはお一人お一人の「睡眠」についても課題化し、接し方やケアの仕方を細かく見直すことで解決に向けて積極的に取り組んでいます。

 ご入居者様やご家族様を日々お支えするためには、「ジャルダン・リラ」で働く職員もイキイキと、やりがいを感じながら過ごしていただくことが欠かせません。施設長としてというより、順明会で働く”人”としての振る舞いになりますが、私は朝職員と顔を合わせたら自分から明るく挨拶をし、通りすがりには「今日もよろしくね!」と声をかけます。「いつもリラを支えてくれてありがとう」「あなたのおかげで助かっています」そんな言葉を、しっかりと顔を見て伝えたいからです。

 また順明会の職員である以上、介護のスキルも磨き続けなければなりません。ご入居者様やご家族様との関わり方にはじまり、接遇や身だしなみまで、気を配るところは細部にまでいたります。職員は「ジャルダン・リラ」、順明会、そして私にとっても”宝”です。施設長として、職員それぞれが働きやすい環境であるよう、明るく元気な施設づくりを心がけていきたいと思っております。

「ジャルダン・リラ」には、大塚理事長による”リラの花言葉”の思いが込められています。

それは、”若き日の感動を、もう一度”。

リラの花が咲き誇る庭(ジャルダン)で、ご入居者様やご家族様、そして職員がいつまでも明るく、楽しく過ごしていただけることを願ってやみません。